納税猶予の適用を受ける場合の贈与税の計算

Q.私は農業に従事しており、近く父から農耕している農地全体(80アール)と宅地(300平方メートル)の贈与を受けることになりました。農地について、納税猶予の適用を受けた場合、贈与税の計算はどうなりますか?なお、私は贈与を受けた年の1月1日において30歳です。

A.贈与を受けた農地と宅地の価値は、正式な評価ガイドに従って算出されます。例として、農地が8000万円、宅地が900万円と評価された場合、贈与税の計算は以下のようになります。

まず、農地と宅地の合計価値から基礎控除(110万円)を引いた額が課税対象となります。この例では、農地と宅地の合計価値は8900万円で、基礎控除を差し引いた課税価格は8790万円になります。

次に、この課税価格に対する税率(55%)を適用し、特定の控除額(640万円)を引くことで、納税すべき贈与税額は約4194万5000円と計算されます。

それから、納税期限内に納付するべき贈与税額を計算します。農地の価値から控除後の宅地の価値(110万円控除後の価値)を差し引いた790万円に対して税率(30%)を適用し、特定の控除額(90万円)を引くことで、納付税額は147万円になります。

最後に、納税猶予される贈与税額は、最初に計算した贈与税額(約4194万5000円)から納期限内に納付すべき税額(147万円)を差し引いた金額、つまり約4047万5000円になります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です