外形標準課税の課税標準の算定

Q.付加価値額の算式にでてくる純支払利子、純支払賃借料及び単年度損益の内容とその計算方法を説明してください。

A.純支払利子、純支払賃借料、そして単年度損益について、以下のように説明できます。

1. 純支払利子:

   – 各事業年度に支払った利子(法人税計算上損金とされるもの)から、同じく受け取った利子(所得に計上されるもの)を差し引いた金額です。受け取った利子が支払った利子より多い場合は、この数値はゼロとなります。この計算には税務上の特定の扱いも適用されます。

支払利子の例としては借入金の利息、社債の利息、手形割引料、リース料の利子相当部分などがあります。経過利息や売上割引料などは異なる扱いを受けます。

2. 純支払賃借料:

   – 各事業年度に支払った賃借料(法人税で損金計上されるもの)から、受け取った賃借料(所得計上されるもの)を差し引いた金額です。受け取った賃借料が支払賃借料より多い場合、この数値はゼロとなります。賃借料には土地や建物の使用料や、駐車場代などが含まれますが、動産の賃借料や権利金、更新料等は含まれません。

3. 単年度損益:

   – 法人税の計算上損益ですが、欠損金の繰り越しなどいくつかの規定を適用せずに計算された金額です。この単年度損益がマイナスの場合でも、付加価値額の計算時にはマイナスとして考慮され、結果的に付加価値額を減少させますが、次年度への繰越はできません。

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