Q.4年前に米国カリフォルニアで購入した土地を、資金繰りのため地元の会社へ譲渡しました。譲渡価額は12万ドル、取得時の価額は10万ドルで、為替レートは譲渡時が1ドル=100円、取得時が1ドル=130円でした。この場合、為替差損が生じていますが、どのように処理すればよいですか?
A.外貨で取引を行った資産の譲渡では、資産の価格変動による利益とは別に、為替の変動からくる損益も考慮に入れる必要があります。為替差損益は、外貨表示された取引金額を、その取引時の為替レートによって円に換算した額で計算します。このケースでは、譲渡した土地に関する為替差損を含めた損失は、1,000,000円(譲渡損失)となります。具体的には、譲渡価額の12万ドルを1ドル=100円で換算すると1,200万円、取得価額の10万ドルを1ドル=130円で換算すると1,300万円です。その差額である100万円が譲渡損失として計算されます。