公害医療手帳と障害者控除の適用

Q.公害医療手帳に記載されている障害の程度に基づいて、障害者控除の適用は認められますか?

A.公害医療手帳は、公害健康被害の補償等に関する法律に基づいて、公害健康被害者として認定された方に交付されるものです。この手帳には、公害による障害の程度が定められた区分に基づいて表示されますが、これは地域によっては表記されていない場合もあります。しかし、所得税法上での障害者控除の対象となる障害者は、所得税法で定められた基準によるものであり、公害医療手帳に障害の程度が記載されているだけでは障害者控除の適用資格があるとは認められません。つまり、公害医療手帳を持っているだけでは障害者控除を受けることはできません。しかし、公害病認定患者が所得税法上の障害者に該当すると認められる場合には、身体障害者手帳の発行を申請するか、または一定の条件を満たす医師の診断書を基に障害者控除を適用できることがあります。

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