倍率方式によって評価する土地の実際の地積が台帳地積と異なる場合の取扱い

Q.実際の地積が公簿地積と異なる土地を倍率方式で計算する具体的な方法、及びすべての土地に実測が要求されるかについて説明してください。

A.倍率方式による土地の評価では、まず実際の地積に基づく固定資産税評価額を暫定的に算出し、この額に倍率を掛けて最終的な評価額を求めます。このプロセスは、登記簿上の地積(台帳地積)と実際の地積が異なる場合に採用されます。ただし、実際に全ての土地を実測することが必須ではありません。基本的には、台帳地積と登記簿上の地積が一致することが多いですが、実際の地積との間に差異がある場合もあります。このようなケースにおいて、実測に基づき実際の地積に対応する固定資産税評価額を一旦仮定し、その後に倍率方式で最終的な評価額を計算します。固定資産税評価額の暫定算出には、特別な計算式が用いられるわけではありませんが、実際地積に適応する価額で評価を行うことが原則です。ただし、すべての土地に実測が求められているわけではなく、特に森林など縄延びが問題になる土地については、地域の平均的な縄延び割合を適用し実地積を把握する方法もあります。

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