仕損じ品の評価減

Q.陶器製造会社です。生産工程で不可避的に生じたきずもの、いびつものは、年に1回開催される安売り市で処分します。安売り市で売れると見込まれる価額まで、その製造原価から評価減することができますか。

A.棚卸資産が物理的な欠陥により通常の方法で販売できなくなった場合、損金処理により評価減が可能です。ただし、これは製造時には良品だったがその後、例えば陳列や運送で物理的な破損や品質変化が生じた場合に限ります。製造時から物理的な欠陥がある仕損じ品には適用されません。生産工程で不可避的に生じるきずものやいびつものは仕損じ品に分類され、良品とは異なる価値をもって原価計算されます。これらの品物の評価減は、実際の原価、市場価格、または額が少ない場合は備忘価額に基づいて算定された評価額を、総製造費用から差し引くことにより行います。仕損じ品は、見積売却価格から販売後のコストと通常の利益を差し引いた価格で見積もられ、その見積もり価格を総製造費用から差し引いた金額が良品の製造原価として計算されます。

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