Q.類似業種比準方式で株式を評価する場合の計算方法について説明してください。
A.類似業種比準価額は、評価対象の会社が行っている事業が似ている業種の株価や、その業種の企業一株あたりの配当金額、利益金額、純資産価額などを基にして計算します。この評価は、企業の規模(大、中、小)に応じて、一定の割合を適用して求められます。類似業種比準価額の具体的な計算方法は、類似する業種の企業の株価や、一株あたりの配当金額、年間の利益金額、純資産価額(帳簿上の計算額)を基として、特定の計算式により求められます。計算で使用する各数値は、評価会社の業種と似ている業種から選ばれます。さらに、評価将来性や経済的環境など多くの要素が株価に影響するため、類似する業種での基本的な要素と、数値化可能な要素に焦点を当てて評価を行います。企業規模に差異があると、類似性が薄れるため、大企業、中企業、小企業ごとに割合を設定し、評価の安全性を考慮しています。