Q.セットバックを必要とする部分がある宅地は、通常の宅地と同じように評価されるのですか?
A.セットバックが必要な部分を持つ宅地の評価は、まずセットバックがないと仮定してその価格を算出します。その後、セットバックを必要とする部分の価値の70%相当を控除して、最終的な評価額を出します。これは、建築基準法によって道路に面する宅地の場合、道路の中心線から一定の距離(2mなど)の部分を将来的に道路として提供しなければならない規定があり、そのためにセットバックを要求されることがあるためです。その結果、セットバックが必要な宅地は、必要のない宅地と比較して価値が減少することから、その差額を評価額から控除することとなっています。例えば、セットバックがないものとして評価した価格が6,000万円だった場合、その70%相当を控除した評価額は57,900,000円になります。