Q.5階建ての鉄筋コンクリート造のビルを建築し、1階と2階は飲食店、3階以上は住宅用として貸し付けています。この場合の耐用年数は用途ごとに違うので、用途ごとに区分して適用しても問題ありませんか。
A.ビルの耐用年数は通常、ビル全体が古くなり使用できなくなるため、構造や用途が大きく異ならない限り、同じ耐用年数を適用します。耐用年数はビルが同時に複数の目的で使用されている場合、その使用状況などを考慮して合理的に決定します。その際、決定した耐用年数は、基礎となる事実が大きく変わらない限り、継続して適用されます。従って、質問の事例では、1階と2階は飲食店用、3階から5階は住宅用として使用されているので、使用状況から見て、住宅用の耐用年数47年を適用するのが合理的です。