造成団地の分譲による所得計算

Q. 傾斜地を造成して一団地として逐次分譲し、費用が増加しながら分譲価格は下がる場合の所得計算方法を教えてください。

A. 分譲が複数年にわたる場合、収入金額に対して原価の配分方法が重要です。造成原価は通常、後期になるほど追加費用が増え、採算が悪化するため、前期と後期の所得のバランスが乱れる可能性があります。この原価配分のバランスを取るため、工事原価を分譲面積に応じて平均して配分する方法が一般的です。しかし、分譲価額に大きな違いがある場合は、分譲予定総額を見積もり、面積ではなく価額に基づいて計算する方法もあります。この場合、自己使用する土地の販売価額も見積もりに含める必要があり、分譲価額の見積もりは、価格変動を考え合理的に行う必要があります。また、施設やその敷地に関わる費用も、分譲原価に算入することが可能です。

参考:基通36・37共-6, 基通36・37共-7

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