総合償却資産の除却価額の計算例

Q.総合償却資産の除却価額の計算を、(1)総合耐用年数による未償却残額と(2)個別耐用年数に基づく未償却残額で行う場合について、それぞれの計算方法を具体的な事例で説明してください。

A.平成24年4月1日以降に取得した機械E(取得価額160万円、個別耐用年数5年)を取得後4年経過した時の除却価額の計算方法は次のようになります。

(1)総合耐用年数による未償却残額を計算する場合:

– 定率法を採用している時:定率法未償却残額表で、総合耐用年数7年、経過年数4年の未償却残額は0.260です。これを基に計算すると、1,600,000円×0.260=416,000円が除却時の未償却残額となります。

– 定額法を採用している時:総合耐用年数7年の償却率は年間約14.3%です。それを基に計算すると、1,600,000円ー(1,600,000円×0.143×4)=684,800円が除却時の未償却残額となります。

(2)個別耐用年数に基づく未償却残額を計算する場合:

– 定率法を採用している時:個別耐用年数5年、経過年数4年の時の未償却残額は0.108です。これを基に計算すると、1,600,000円×0.108=172,800円が除却時の未償却残額となります。

– 定額法を採用している時:個別耐用年数5年の償却率は年間20%です。それを基に計算すると、1,600,000円ー(1,600,000円×0.200×4)=320,000円が除却時の未償却残額となります。

定率法未償却残額表の詳細については別の項目を参照してください。

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