申告書別表四と別表五 (一 )の Iの突合せ検算方法

Q.法人税申告書の別表四と別表五(一 )の Iの二つの表の突合せ方法について教えてください。

A.法人税申告書の別表四は、会社が確定した決算で計算された当期純利益に、税法のルールに基づいた調整を加えて、最終的に課税所得を計算するための明細書です。この明細書は、税務上の損益計算書とも呼ばれます。一方、別表五 (一 )は、法2十八に基づく利益積立金と法2十六に基づく資本金等の期首と期末の額、それに期中の増減を記録する明細書で、税務上の貸借対照表として機能します。

これら二つの表は互いに関連しており、別表四で計算された所得金額が、別表五(一 )の Iで記載される利益積立金額に影響を与えるため、突合せが必要です。具体的には、別表五(一 )の Iに記載される利益積立金額は、企業が各事業年度で留保した所得の累計額を示します。この計算には、事業年度末の未納の各種税金を控除します。

実務上は、別表五 (一 )の I「期首現在利益積立金額」、「留保」額、「当期の未納税金の増減」、そして「翌期首現在利益積立金額」との間で検算作業が行われ、これらの間の関連性を理解することが重要です。また、別表四に記載される留保額が特に、別表五(一 )の Iと直接的に関連しています。

このように、二つの表を適切に突合せることで、企業の税務上の扱いが正確に反映されるようになります。

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