減価償却の強制償却

Q.個人の場合の減価償却は、強制償却といわれていますが、どういう意味かを説明してください。

A.個人が事業で使用している資産の価値が減少することを減価償却と呼び、この計算方法には特定のルールがあります。法人では任意に減価償却費を決めることができる場合がありますが、個人事業主の場合はそうはいきません。個人事業主は所得税法に基づいて厳密に計算した減価償却費を必要経費として計上する必要があります。もし計算した減価償却費よりも少ない金額を計上した場合、不足分は減価償却が行われたとみなされます。これを「強制償却」と言います。このため、減価償却費を少なく計上したり、全く計上しないと、後に訂正しない限り、その金額は必要経費とは認められず、税務上の機会損失を生じさせてしまうことになります。

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