業績運動給与の算定の基礎となる指標

Q.業績連動給与の算定の基礎となる指標について、税法でどのように定められていますか。また、具体的に用いることができる指標にはどのようなものがありますか。

A.業績連動給与の算定基礎になる指標は、税法によって利益、株式価格、売上高に関する指標として規定されています。これらの指標は以下の詳細に分かれます。

1. 利益に関する指標には、実際の利益額、減価償却費や支払利息などの費用を考慮した利益額、売上高や総資産といった金額を基にした利益の割合、過去のデータや目標値との比較結果があります。具体的な指標としては、営業利益、経常利益、税引前利益、当期純利益、EBITDA(利払い前等利益)、売上高利益率、ROA(総資産利益率)、ROE(自己資本利益率)、1株当たり利益などが考えられます。

2. 株式市場価格に関する指標は、特定期間または日の株価、株価の平均値、株価の目標値との比較、発行済み株式数を用いた株式時価総額などがあります。具体例としては、株価、平均株価、株価上昇額、株価上昇率、株式時価総額、株主総利回り(TSR)があります。

3. 売上高に関する指標は、利益や株価と併用する場合に限り指定され、有価証券報告書に記載された売上高の額や、特定費用を差し引いた売上高などがあります。具体的な使用例としては、売上高、セグメント毎の売上高、特定費用を除いた売上高などが挙げられます。

これらの指標は、企業の業績をより正確に反映し、適切な給与の算定に寄与する目的で設定されています。

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