Q.父が亡くなり相続したストックオプションを相続税の申告で評価する方法を知りたいです。
A.スタートアップの株式など、上場している会社の株式に関連するストックオプションは、株式の現在の価値からストックオプションを使って株式を買うための価格を差し引いた金額を基に評価されます。この評価は、株式の価値がストックオプションを使うための価格よりも高い場合にのみ行われ、その差額にオプションで買える株式の数を掛けて算出します。税務上その株式の価値をどう判断するかについては、その株式の課税時点での最終価格や、直近1~3ヶ月の平均価格の中で最も低い価格を使用します。たとえば、課税時点の株価が5,000円で、ストックオプションで株式を買うのにかかるコストが3,000円の場合、このストックオプション1つの価値は2,000円と見なされます。そして、オプション1つにつき100株購入できるため、合計で200,000円(2,000円×100株)の価値となり、10個のオプションなら合計で2,000,000円(200,000円×10)の価値と評価されます。ストックオプションは、特定の価格で会社の株を購入する権利で、会社から従業員に対して特定の条件で付与されます。したがって、ストックオプションは自身の価値と潜在的に利益を生む可能性を持ちます。