Q.倍率地域に所在する「地積規模の大きな宅地」はどのように評価するのでしょうか。
A.倍率地域にある「地積規模の大きな宅地」は、以下の2つの方法のうち低い方の価額を用いて評価します。1つ目は「倍率方式」による評価、2つ目はその宅地が一般的な間口距離と奥行距離を持つと仮定し、その土地1㎡あたりの価額を路線価として設定し、さらにその宅地が一般的な住宅地区に位置するものとして「地積規模の大きな宅地の評価」の計算方法に沿って算出した価額です。この際、1㎡あたりの価額は、近くにある一般的なサイズの宅地の価格との均衡を取ることが求められます。具体的には、評価対象の土地の近辺にある固定資産税の評価基準となる標準的な宅地の1㎡あたりの価格をもとに算定します。ただし、この標準宅地が固定資産税の評価でさまざまな補正を受けている場合には、補正がないとした場合の1㎡あたりの価格に基づいて計算を行います。