Q.圧縮記帳の会計処理の仕方は積立金方式が原則とされていますが、その理由を説明してください。
A.圧縮記帳の方法には直接減額方式と積立金方式の二つがあります。直接減額方式では、資産の帳簿価額を直接減額する方法ですが、この方法は会社の計算ルールや基本的な会計原則に反するため、一般的には採用されません。一方、積立金方式では、剰余金の処分を通じて圧縮積立金を作り、これを適用することで、会計原則に合った処理が可能になります。このため、公認会計士の協会では、積立金方式を使用することを推奨しています。ただし、特定の条件下では直接減額方式でも問題ないとされています。これには、交換取得した資産や、公共の要請による譲渡後に新たに取得した資産、国庫補助金などで取得した資産が含まれます。これらは、特定のガイドラインや社会的、法的な要請に基づくもので、こうした特例を除き、圧縮記帳は原則として積立金方式で行うべきです。